救護活動報告

テコンドー大会での救護活動報告

 8月23日、大韓民国民団 大阪本部にて第1回NANIWA OPENというテコンドーの大会が開催され、当協会から救護担当として辻田さん、結南さんが参加されました。

 今回は日本や韓国から多くの選手が参加され、激しい試合が繰り広げられたようです。

 救護は8件あり、打撲、脳振盪に骨折疑いだったようです。

 (写真掲載については選手側の承認をもらっています)

参加された方からの報告です。

辻田さん

 今回初めてテコンドーの救護に参加しました。

 他の武道の救護にも行った経験はありますが、なかなかハードな大会でした。

 まず、韓国からのチームの参加もあり、開会式の時点で選手宣誓が韓国語に日本語、英語の3ヶ国語でされるのに驚きました。

 初めて救護ブースに来た選手も普通に質問したら返事はなく、実は韓国人で大会スタッフの韓国語を話せる方に通訳してもらいながらの応急処置となりました。

 負傷原因としては相手の膝が足に入ったり、足の甲で相手の膝を蹴ってしまったりとコンタクトスポーツでよくある原因です。

 韓国語と日本語が飛び交う中、テコンドーのスピードと迫力を間近で見せていただき、とてもいい経験をさせていただきました。これぞ救護の醍醐味って言う感じでした。

結南さん

 本大会には韓国の大学から参加されている選手がおり、救護所にも来所されました。しかし、選手は日本語が話せず、当方の問診票も日本語表記のみであったため、ご自身で記入していただくことができませんでした。

 円滑な状態把握と安全な処置のために、今後は多国籍の選手が参加する可能性を想定し、韓国語をはじめとした外国語の問診フレーズや、多言語対応の問診票をあらかじめ準備しておくべきだと実感しました。

 骨折が疑われる韓国人選手の対応を経験しました。当初、本人は試合への出場継続を希望していましたが、コーチからの制止を受け、最終的に棄権の意思を伝えてきました。その際、韓国から遠征してきている背景を考慮し、「母国で控えている大切な試合があるのならば、ここは無理をしない方が良い」と助言を行いました。

 目の前の試合だけでなく、選手の今後のキャリアや重要な大会の可能性も念頭に置き、コーチと連携しながらストップをかける支援の重要性を学びました。

 脳振盪が発生した1件において、試合を棄権とする判断に対し、保護者の方が怪訝な表情をされる場面がありました。

 脳振盪の重大性が十分に認識されていない場合には、試合を継続することで引き起こされるリスク(セカンドインパクト症候群など)をより細かく、丁寧に説明する必要があります。

 保護者に事態の重要性を正しく理解していただくことが、家庭内での継続的な観察・ケアに直結するということを再認識しました。今後のより安全で確実な救護活動・自己研鑽に繋げていきたいと考えております。